アイラ島は、どうにもこうにも風が強く、いつキャンプするか
そればかり悩んでおりました…。
まず僕は風が大嫌い。
そして、火気を扱うのがとたんにめんどくさくなる。
さらに、今回はテントを持ってきていないので、できるなら
無風の日に行いたい。
そんなことを考えている間に、3日が過ぎておりました…。
一応ホテルを取ってあるので、ずっとそこで過ごせばきっと快適
なのですが(ウイスキーもいっぱいあるし)、それでは荷物の
大半を占めていたキャンプ道具の意味がない!
毎日天気予報をチェックして、夜に雨風が強くなりそうな
日はおとなしくホテルでキャンプ道具を眺める日々。
たまにウイスキーの蒸留所に行き、道中の自然を見るたびに
「あぁ…キャンプしてえ」と思いました。
こんな雄大な自然がいっぱいなんですよ!!
そして、ついに時は訪れます。
6月28日!
この日はずっと晴れ!アンド風も穏やか!
ということで、アイラ島で2つある
キャンプ場の視察に行きました!
まず一つ目、
Kintra farm
このキャンプ場は砂浜がメインで、あとは砂丘に生えた
ワイルドな芝生の上でキャンプが出来ます。
水道、シャワー、トイレ完備(全部タダ!)
雄大すぎる自然を目の前にキャンプをすることが可能なのですが、
立地上ちょっと外海に向いているので、やや風が強い。
お値段はテントと大人一人で£12くらいと大変お安いのですが
島の端っこにあるので携帯も圏外なので泣く泣く諦めました。
(万が一のことを考えるとね…。)
ちなみに、名前の通りキャンプ場の横には牧場があります。
牛と羊を眺めながらのキャンプも可能です。
そしてもう一つ、今回ボクがキャンプしたのは
Port Mor Center
こちらは、ブルイックラディ蒸留所の少し先にあり、
同じ海沿いなのですが湾にむいているため多少穏やかです。
そしてここもトイレ、シャワー、水道完備(もちろんタダ!)
さらにゴミ捨て場完備、洗濯機、冷蔵庫も完備!
さらにWi-Fiも使えてレストランまで併設!
日本のキャンプ場よりよっぽどいいです!
(ワイルドさは欠けますが…)
夕方6時、ついにキャンプイン。
今回は荷物軽量化のためテントではなくタープです。
この雄大な自然を前に腹が減ってきたので
日本から持参したチキンラーメンと、そのへんの商店で
買った、50ペンスのスープ、そしてこれも持参した
イワシの蒲焼を頂きます。
五徳がわりに持ってきたB6君、焚き火の前にひと活躍です。
ここは直火禁止(焚き火はOK)なのですが、
焚き火台というものを使っている人は
誰もいませんでした。
というより、みんな「宿泊」しにきている感じで、
日本のように夜までワイワイという人たちは誰もいませんでした。
フランスやドイツ、エジプトから来たという人までいましたが、
みなさん夜は静かに過ごすものだという意見でした。
というわけで、僕も日没まで静かにウイスキーを飲んで過ごそうと思います。
アイラ島で蒸留所に行くと、試飲用のボトルをくれるところが多いです。
そして、それを飲まずに(けちくさい)、今日のためにとっておきました。
あと、僕の大好きなブナハーブンで買ったウイスキーも今日
口開けを迎えます…。
これが本当に美味しかった。何もないキャンプ地で、ただひたすら
海を見ながら飲むウイスキーは格別でした…。
少し暗くなってきたので、ウイスキーのボトルで作ったランタンで
明かりを…。
そうこうしているうちに、夕暮れを迎えます。
「この島の夕暮れが世界で一番きれいだわ」と言ったのは
初日トボトボ歩いている僕を見かけて話しかけてくれた
初老の貴婦人。その言葉がようやくわかりました…。
そして朝。
日中と対して気温は変わらないのですが、僕のしょぼい
シュラフではあまりに寒かったので、退散。
というか6時頃にはほとんどのキャンパーが起きていて
撤収準備を始めていました。
さようならアイラ島。
また来たいと思います。